おもちめがねのもちよる話

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医療ソーシャルワーカーにとって転院調整能力は必須です!

こんにちは。おもちめがねです。

以前当ブログでお話した医療ソーシャルワーカーの話の中で
「転院調整」について今日はお伝えしたいと思います。

前回のブログ↓↓↓
www.omochimegane.com


これから医療ソーシャルワーカーを目指す方、今も医療ソーシャルワーカーとして勤務されている方も
一度転院調整について一緒に考えようよ!という内容のブログです。
おもちめがねは医療ソーシャルワーカーには転院調整能力は必須だと思ってます。
もちろんそれ以外の能力も必要ですが、今日は転院調整の重要性についてお伝えしたいと思います。

☆今日のラインナップ☆

はじめに

おもちめがねは反感覚悟で伝えますが、医療ソーシャルワーカーは転院調整をしてなんぼの仕事だと思います。
その理由は患者様のため転院調整を的確にしていくことで医療ソーシャルワーカーとして職場での地位を上げてがっつり支援したい時にもできるからです。




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転院調整ってなぜ必要なの?

医療ソーシャルワーカーとして働いていると必ず付きまとう仕事に転院調整があります。
多職種から「転院調整お願いします」と振られます。

そもそも何故病院は転院が必要なんでしょうか。
先ほどご紹介した以前のブログにも内容は記載していますが、おさらいします。

≪転院が必要な理由≫
①病院は役割が分けられている。
治療がメインの急性期、リハビリがメインの回復期、酸素や管類が外せない状態が続いて入院を長く必要な慢性期
特に急性期では手術等治療をバンバンしているので、次から次に入院が増えます。
そこでその病院にずっと入院していると治療が必要な患者が受け入れられなくなります。
そのため転院調整が必要なのです。

もちろん、若くて1週間とかで帰れる人やまだ急性期で治療が必要な人を転院させるわけではありません。

②結果的に早く退院できるケースがある。
これは主に急性期→回復期の流れですが。
リハビリが重点的に必要なけががあります。
例えば大腿骨骨折(太もものところ)や脳梗塞等。
これらは高齢者は特にリハビリに時間がかかります。

急性期でリハビリができる時間も限られてます。
日曜日はやりません。平日も1時間くらいです。
回復期ではほとんどのところは日曜祝日もリハビリをします。一日2-3時間はリハビリをします。
イメージ的には急性期=入口の病院。回復期=出口の病院と考えてください。
出口の病院は家に帰ることが目的なので病院スタッフが自宅を訪問したり退院後に必要なサービスを調整したりするため
急性期で不十分な状態で退院するよりも患者様は安心して退院ができると考えられます。

こういった理由から転院調整は必要です。

医療ソーシャルワーカーが転院調整能力が必要な理由

医療ソーシャルワーカーは様々な福祉サービスの調整や病院のスタッフや地域のサービスの関係者と連携を図る能力が必要です。
その患者様の今後の生活を見据えた支援をおこないます。

ここで医療ソーシャルワーカーとして働く人が引っかかるところは
・急性期で働いたはいいけど仕事って転院調整ばっかりじゃない??
・もっとその患者様に寄り添って最後まで支援したい。
・転院調整なら医療ソーシャルワーカーじゃなくてもできるんじゃない??

こういったところです。

これらについて解説していきます。
先ほど説明した通り急性期では治療が必要な患者様がひっきりなしに入院してきます。今治療を受けるべき人のために転院調整は絶対的に必要です。そしてその病院でその患者様にできることは限られてます。本当にその患者様の今後のことを考えるのであれば役割を終えた病院は次の役割の病院にバトンタッチをすることが必要ではないでしょうか。
そのためにそれぞれの病院の特徴は勉強する必要があります。
そしてバトンを渡す病院は事前どんな病院かをインプットしておく必要があります。
あなたが「もっと支援したい!」と言ってもただのわがままです。

転院調整は医療ソーシャルワーカーでなくてもできるのでは?についてですが、ただ転院させるだけなら医者が転院先の医者に電話すれば一発です。
これ以上簡単な転院調整のやり方は他にはありません。
それでも医療ソーシャルワーカーがする理由は二つあります。
①医者ではその患者様の社会的な背景などを把握していない。
②医者はそもそも治療をするのが仕事。
これです。
医療ソーシャルワーカーは転院調整する前に患者様や家族と面談を重ねて、過去・現在・未来の生活について話し合います。
これらの情報を元に次の病院に繋いでいきます。
ただ送るのではなく繋いでいく役割が医療ソーシャルワーカーだと思います。

患者様は人間です。モノではありません。

医療ソーシャルワーカーが地位を上げる理由

おもちめがねは転院調整をめちゃめちゃ早くしていると自覚しています。
もちろん先ほどの患者様のためを考えての調整ですが。
それによって病院のスタッフからは転院調整に関しては全部任せてもらえます。
これは何を意味するでしょうか。

それは冒頭でも伝えましたが『がっつり支援したい時にもできる』んです。
患者様が10人いたとして、9人はそこまで問題がない患者様だとします。
残り1人は転院調整をするにしてもめちゃめちゃ時間と能力が必要になる患者様だったりするわけです。
9人の転院調整をゆっくり遅くしていたら、病院のスタッフはそこまでゆとりはないので
イライラしてきます。そして医療ソーシャルワーカーとして評価が落ちます。
残り1人のこれぞ医療ソーシャルワーカーの出番!!!みたいな患者様の支援の時にも他の患者様を遅く調整していたら
評価が下がっている医療ソーシャルワーカーは責められ続けます。

反対に9人をスムーズに調整していたら、1人の支援をがっつりしても何も責められません。

これはおもちめがねの実体験からなので本当です。
実際に路上生活者の転院調整に携わったときに、生活保護の申請から今後の家探しで不動産にも駈け寄ったりしてその患者様の今後を見据えた支援を
ゆっくりしました。
それでも病院のスタッフからは何も言われてません。
「いつも早いのに今回はゆっくりしているってことはそうゆう患者様ってことなんだ」と思われただけです。

転院調整以外を重視したい医療ソーシャルワーカーの場合

以上で医療ソーシャルワーカーの転院調整に関する説明をしてきました。
それでも転院調整以外の支援をたくさんしたいと思っている方は回復期の病院か療養型の病院で働くことをおすすめします。
おもちめがねも回復期と療養の病院が初めて働いた病院です。
ある程度長い期間支援に携わるのでおすすめします。

まとめ

・患者様のために転院調整が必要
・転院調整を上手にできると病院内で地位があがり、本当に支援が必要な方の時に力が発揮できる
・転院調整以外を重視したい場合は回復期や療養の病院で働く

転院調整を上手にする方法はまたの機会に。

おしまい。