おもちめがねのもちよる話

子育て・職業・人生についてのブログ

死にかけた話

おもちめがねです。

まだまだ暑いですね。真夏の夜の怪談話…とは違いますが、幽霊よりも人間の方がこわいんだなぁって話をします。

 

ただ…これからお話する話のジャンルを考えた時に思いついたのは

こわい話だけで済まない多くのジャンルを含んだ内容になっています。

 

序章

これは一人の成人男性の身に起こった人生でなかなか体験できない話。

 

その男性(以下おもちめがね)はとある高級腕時計屋の販売員をしていた。

連日深夜までの勤務のため、女っけのない生活を送っていた。

 

取引先の広告代理店の人から合コンの誘いを受けた。

喜んで飛びつくおもちめがね。

 

いよいよ合コン当日。

気分はルンルン♪

 

まさか…その合コンの日に帰らぬ人になりかけるとは知らずに。

 

合コン当日

おもちめがねは昨夜も夜中まで仕事をして、ついに来たその日に心躍って飛び起きた。

11月という季節でも心はホカホカ。

その日は母親にテレビを買うために7万円を持って昼間から新宿の電気屋にもでかけた。

なかなかちょうどいいテレビが見つからないので、とりあえず下調べだけ。

夕方になり、合コンの待ち合わせ場所に行って合流。

4対4の合コン。

詳細は割愛するが、結果は惨敗。

 

期待感でいっぱいで臨んでいたので帰り道は落ち込んでいた。

その姿をみて広告代理店の人が

「おもちめがねさん!お見合パブって知ってます?」

 

おもちめがねは名前だけ知っていましたが、実際に行ったことはなかったので

「知らないです!」と答えた。

 

その広告代理店の人に連れられて、お見合いパブに行くことに。

お見合いパブでの出来事

先にお見合いパブについて説明をする。

≪お見合いパブとは≫

思い描きやすい店内のイメージ図は長テーブルをはさんで男性と女性が分かれて少し離れて適当に座っている感じです。

店内は薄暗い照明です。

男性は料金がかかります。

女性は無料です。さらに飲み物食べ物も無料で提供されてます。

男性は気になった女性がいた場合に店員に魔法のカードを渡します。

(魔法のカードは勝手におもちめがねが付けたネーミングです)

この魔法のカードを女性の元に運んで合致すればオープンな個室で談笑ができます。

後は二人の自由で外に飲みに行ったりカラオケに行ったりすることができます。

ここでも料金はかかりますが…

 

説明は以上。

おもちめがねも広告代理店の人も気に入った女性と個室で談笑をしていた。

気分は逆転ホームランって感じで楽しかった。

その女性と一緒に店の外にでることに成功。

心に再び炎が灯ったのを覚えている。

ウキウキルンルンで歩いていくと、その女性が「もう少しお酒飲もうよ!」というので「もちろんOK!」

女性から瓶ビールを手渡されてグイっと飲んだ。

 

時空が歪んだ。

おもちめがねは家にいた。

家で誰かに呼ばれて起きた。まったく状況が把握できてません。

外は夜。

その誰かとは職場の先輩。

「お前何やってんの?」

そう言われてもボーっとして全然状況がわかってないおもちめがね。

 

実は起きたその時間は翌日の夜。

おもちめがねは昨夜から行方不明になっていて、翌日の仕事に出勤せず連絡もつかず職場の人が捜索をして家まで昼間来ていたが不在。再度、夜来てみたら鍵が開いていて先ほどのセリフにつながったというわけ。

 

朦朧としていたおもちめがねに何が起きたのか。

 

想定していない出会い

おもちめがねは必死に思い出した。

確か…昨日はお見合いパブで~女性と外に出て~その後に瓶ビールを飲んで~

 

そこから記憶が飛んでいたが必死に思い出した。

 

そうだ!!そこで倒れた!!

おもちめがねは路上で倒れた!あの倒れ方は酔ってではない。

瓶ビールで睡眠薬が混入されていたんだ!

 

そこからはとぎれとぎれの記憶。

救急車で運ばれた。どこの病院かもわからない病院に運ばれた。

処置室で医者とかに点滴とか打ってもらった。

 

その時誰かの声が聞こえた。

「あれ?おもちめがね何してんの?」

それは大学時代の友人(男性)だった。

おもちめがねは某体育大学卒で、救急救命士の勉強をしていた。

その友人はその病院で働く救急救命士だった。

 

まさかの出会いだった。

どんなドラマでもこんな運命的な出会いを描けないと思う。

朦朧としていたおもちめがねは「おう」と小さな声を発した。

 

病院での処置を終えて、そのまま家に帰っていいと言われた。

友人が「おもちめがねお金あるか?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

だって、テレビを買おうとした7万円があるか…

 

 

財布の中身は空っぽだった。

カード類は全部あった(※カード類は足がつきやすいので盗らないことが多いらしい)

おまけにiPhoneもなくなっていた。

 

その友人はタクシー代で5千円貸してくれた。

そのタクシー内では自宅住所を伝えた後、また眠りについた。

 

友人がいなかったらどうやって帰っていたのだろうか。

本当に感謝しかない。

後日ちゃんとお金は返した。

 

ちなみに11月のできごとだったのでもう初冬の寒さ。

通行人が倒れているおもちめがねをみて救急車を呼んでくれたみたい。

呼んでくれなかったら間違いなく死んでいたと思う。

 

その通行人の人は二度と会えないだろうが本当に感謝している。

もう一人の方

お見合いパブには広告代理店の人もいた。

この人はあの後どうだったのか。

 

実はたまたま二人が誘った女性は睡眠薬コンビだった。

広告代理店の人はだいぶ酔っていたので瓶ビールを渡しても「もう飲めないからいい」

と断っていたそう。

想定外の展開にその女性はそわそわして携帯をみてたそう。

恐らくおもちめがねが倒れてお金を盗れた連絡がきたのでしょう。

広告代理店の人に「もう帰る」と伝えて去っていったそう。

 

それからおもちめがねが行方不明になって、その広告代理店の人はお見合いパブにも行って女性の手がかりを聞き込みしてくれたみたいだけど、その店舗では初見だったそう。

 

まとめ

この話をどうまとめていいかわからない。

直後から職場では大きな笑い話になっていたのでそこが落としどころだったんだろう。

こんな面白い話ないもんね。

 

誰も教訓にならないだろう、こんな話。

ジャンルをつけるとしたら

こわい話?恋愛の話?命って大切って話?夢みたいな話?笑い話?無断欠勤の話?

睡眠薬×お酒って最強な話?

 

さて、あなたは何に気をつけますか?

おしまい